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Gaia-X における Pontus-X エコシステムとは

Pontus-X エコシステムは、Gaia-X における先駆的な汎欧州デジタルサービスエコシステムであり、完全に分散化されている点が際立っています。Gaia-X トラストフレームワークのルールを厳格に守りながら、技術的にデータ主権を保ったデータ共有とデジタルサービスの収益化を実現します。

企業や機関は、知的財産や機微なデータを自ら管理したまま、Pontus-X エコシステム上で AI・ソフトウェア・データ・インフラの各サービスを利用し、また提供できます。これにより GDPR や IT セキュリティの要件も満たせます。各ポータルは、デジタルサービス提供物を公開・発見・選択・利用する場となり、フェデレーションサービスやその他のエコシステムサービスを操作するユーザーインターフェースを提供します。ポータル以外にも、Nautilus などのライブラリを通じて、すべてのサービスをプログラムから管理・利用できます。

Pontus-X 内では、フェデレーテッド解析、機械学習(ML)アルゴリズム、AI(人工知能)サービスを活用して、データサービスから価値ある情報を引き出せます。また、不要な第三者リスクやコンプライアンスリスクにさらすことなく、機微なデータへのアクセスを提供することもできます。Gaia-X 向け Pontus-X エコシステムの中核機能のひとつが、Compute-to-Data(CtD)と呼ばれるデータアクセス・オーケストレーションの仕組みです。CtD により、データ所有者は自分の管理下にない環境へ複製を作ることなく、データに対する計算アクセスのみを許可できます。データは所有者の安全な環境にとどめられ、漏えいリスクを最小化できます。基盤となるソフトウェアコンポーネントにより、クラウドからエッジまでの連続体全体にわたって、第三者サービスへの露出をきめ細かく制御できます。さらに Pontus-X はフェデレーションサービスの枠を超え、EU 規制下の電子マネー EUROe によるビジネスケースの決済をネイティブに支え、インフラやサービスを提供するすべての参加者の持続的な事業運営を支援します。

Gaia-X 向け Pontus-X エコシステムは、2021 年の第 1 回 Gaia-X ハッカソンにおいて deltaDAO によって展開・正式公開され、以来、継続的に開発・発展・拡大してきました。

現在の Pontus-X は、フェデレーションサービス一式に加え、さまざまなプロバイダーによるエコシステムサービスを備え、Gaia-X Digital Clearing House(GXDCH)、Gaia-X Compliance Service、Gaia-X Registry と接続されています。欧州各地と Gaia-X の各ドメインから数百のサービス提供物が登録されており、オープンなエコシステム向けのデジタルサービスをコミュニティが迅速に開発できる環境を提供しています。

Pontus-X エコシステムは、すべての参加者に力を与えるよう設計されており、中央集権的なコンポーネントに依存することなくフェデレーションを構成できます。この独自の構造により、スタック内に単一障害点も単一の支配点も存在しません。参加者は共通のインフラに貢献し共有でき、どの参加者・フェデレーターも、エコシステムの機能を損なうことなくいつでも参加をやめられます。この柔軟性がすべての参加者にとって幅広いビジネスモデルを可能にし、エコシステムの持続可能性を支えています。

Pontus-X のフェデレーテッドなエコシステムサービスは、幅広いアプリケーションとオープンソースソフトウェア、とりわけスマートコントラクトの形をとるものによって強化されています。Pontus-X は Ocean Protocol のソフトウェアスタックに含まれる自由なオープンソースソフトウェアを活用し、データ交換、カタログ、契約、そしてソフトウェア・インフラ・データサービスのオーケストレーションなど、さまざまなサービスを支えています。