古代エジプト聖刻文字碑文の言語記述とIIIF画像を利用した情報共有システムの開発
← 研究課題
- 研究者
- 永井 正勝, 和氣 愛仁, 中村 覚
- 提供機関
- 日本学術振興会
- 制度
- 科学研究費助成事業 基盤研究(C)
- 種目
- 基盤研究(C)
- 研究機関
- 東京大学
- 期間
- 2018年4月 – 2021年3月
- 役割
- 研究分担者
- 配分額
- 4,420,000円 (直接経費: 3,400,000円, 間接経費: 1,020,000円)
- 課題番号
- 18K00525
- 概要
- 本研究は、古代エジプト聖刻文字碑文資料を対象として、「碑文資料のIIIF画像」、「言語情報(文字、形態素・語、構文などの記述)」、「言語情報の根拠となるエビデンス(辞書や文法書の解説など)」を統合した「WEB公開型の検索プラットフォーム」を開発し、コンテンツを英文で公開する試みである。本研究の特色は、近年急速に利用が高まっている画像共有の国際規格であるIIIFを使用することにより、「碑文画像」、「言語情報」、「根拠」の3点を切り離すことなく、統合させたまま公開・共有することを目指す点にある。2019年度、言語研究班としては、前年度から引き続き、古代エジプト語の聖刻文字碑文ならびに神官文字写本について、言語情報の作成とエビデンスの整理を机上で行なった。その結果、神官文字写本については、IIIFを使用し、Moeller (1909-36) Hieratische Palaeographieの字形データベースを作成することができた。また、聖刻文字碑文については、エジプトの遺跡で実際に碑文の残存状況を調べながら、公開対象とすべき碑文を吟味した結果、古代エジプトの遺跡に残されている地名リストを扱うのがよいと判断された。地名リスト碑文をIIIF形式の画像で公開することの最大のメリットは、碑文に記されている地名を地図上の地点や遺跡に関する考古学情報とリンクさせることが可能となる点にある。本研究の出発点は言語記述にあるが、IIIF画像を使用することにより、その画像内で碑文のテキスト情報、地理情報、考古学情報など複数の異種情報をハイパーリンクさせることができる。この試みはIIIF画像の利活用の幅を広げることにも貢献するとともに、碑文の内容を総合的に理解することにも寄与する。システム研究班は、IIIF画像と地理情報とをリンクさせる技法について調査を行い、実装の準備を行なった。
- リンク
- KAKEN
- researchmap のレコード
- researchmap
エクスポート: JSON