このサイトについて

収録資料

東京大学デジタルアーカイブポータルで IIIF 画像が公開されている資料から、3 つのまとまりを選びました。 日本語・中国語(漢文)・韓国語の検索を、実際の資料で確かめるためです。

  • 農学生命科学図書館の貴重書 34 点。 『有用植物圖説』『群芳圖譜』『日本森林樹木図譜』などの植物図譜、桑の葉の摺葉譜、昭和12年の本郷キャンパス鳥瞰図を含みます。題名の多くは旧字です。
  • 朝鮮王朝実録 12 冊。 成宗・中宗・宣祖の各代から 4 冊ずつ選びました。本文は漢文です。東京大学総合図書館の旧蔵本で、2006 年にソウル大学校へ寄贈されました。ポータルでは所蔵者をソウル大学校奎章閣韓国学研究院としています。
  • 小倉文庫の朝鮮語資料 12 点。 文学部言語学研究室の所蔵で、東京外国語大学アジア・アフリカ言語文化研究所がデジタル化しました。ハングルの題名を持つ 5 点と、「諺解」(漢文にハングルで訳を付けた本)などを選びました。

画像と書誌は東京大学デジタルアーカイブから直接読み込んでいます。 このサイトは画像を複製していません。 書誌データは Japan Search の API で資料を探し、東京大学デジタルアーカイブの書誌(DC-NDL 形式)から作りました。 利用条件は各資料のページに示したとおりです(農学生命科学図書館と小倉文庫は CC BY 4.0、朝鮮王朝実録は CC0)。

目録データ(CSV)

このデモで CollectionBuilder に加えたこと

CollectionBuilder-CSV は、表計算の目録から資料公開サイトを作る道具です。 英語圏の図書館・文書館で広く使われていますが、日本語の資料ではそのままでは使いにくい点があります。 このデモでは、本体の仕組みを崩さずに次の 4 点を加えました。

1. 日本語で検索できるようにしました

元の検索は、英語向けの前処理で漢字やかなを消してしまいます。 そのため、題名をそのまま入れても 0 件になります。 このデモでは文字を 2 字ずつに区切り、並び順ごと索引に入れます。 旧字と新字(圖と図)、繁体字と簡体字(實錄と实录)、カタカナとひらがな、全角と半角は、同じものとして扱います。 ハングルも同じ方法で検索できます。 索引はサイトを作るときに Ruby の gem cjk_index で作るので、ブラウザ側の負担は検索だけです。 検索の比較で、元の検索と並べて確かめられます。

2. 画面の言葉を切り替えられるようにしました

ボタンや見出しの言葉を _data/locale/<言語>.yml にまとめました。 設定の表(項目名やメニュー名)も、言語ごとに置き換えられます。 同じリポジトリから日本語版と英語版を作っており、右上のリンクで切り替えられます。 言語ファイルが無い場合は、これまでどおり英語で表示されます。

3. IIIF の資料をそのまま表示できるようにしました

目録の manifest 欄に IIIF マニフェストの URL を入れると、資料のページに Universal Viewer が開きます。 Mirador で開くボタンも付けています。 目録そのものも、IIIF マニフェストと書誌から自動で作っています(_tools/utokyo_agri.py)。

4. 見た目を差し替えられるテーマにしました

明朝体の見出しと広い余白の「ミュージアム風」の見た目は、CSS の追加だけで作っています。 本体のテンプレートには手を入れていません。

まだできていないこと

  • 本体に取り込んでもらうための提案(プルリクエスト)
  • 利用者向けの手引き(日本語・英語)

クレジット

このサイトは CollectionBuilder-CSV(University of Idaho Library, Center for Digital Inquiry and Learning)をもとに作っています。 画像と書誌は東京大学デジタルアーカイブポータルによるものです。 原資料の所蔵は、東京大学農学生命科学図書館、ソウル大学校奎章閣韓国学研究院(朝鮮王朝実録、東京大学総合図書館旧蔵)、東京大学大学院人文社会系研究科・文学部言語学研究室(小倉文庫)です。